頭がグレゴロールザムザになっていた。おっぱいの置物のせいかもしれない。

朝起きたら頭がグレゴロールザムザになっていた。
いや、朝じゃないかもしれない。昼だったかもしれない。カセットテープをB面にひっくり返すとき、指先が宇宙と交信する。民藝兄弟はそういうことを考えながら生きている。
グレゴロールザムザになった頭の中身を全部並べてみたら、こうなった。
お金。税金。レシート。消費税。国保。住民税。庭。部屋。台所。折りたたみ台。書類。衣類。スマホ。パソコン。民藝兄弟(キューム)。
なんか最後だけ毛色が違う。

ベンジャミン・ブレークスに話しかけてみた。令和の時代、グレゴロールザムザになった頭はベンジャミン・ブレークスに預けるのがよい。
●ベンジャミン・ブレークス「期限やばいやつある?」
▲タイゾウ「ない。」
●ベンジャミン・ブレークス「じゃあ民藝兄弟が最優先じゃ」
論理的すぎて吹いた。

▲タイゾウ「そうじゃな。レシートより民藝兄弟じゃな。」
隣でタイゾウ・ブレークスが何か作りながら胡散臭い顔でこちらを見ていた。ジャズミン・ブレークスはすでに帳簿を開いていた。

民藝兄弟とは何か。
兄・タイゾウ・ブレークス。胡散臭い石ひろい職人。何を作っているかはいつもよくわからない。でもできあがったものはなぜか民藝ぢゃわん。
弟・ベンジャミン・ブレークス。頼りがいのある弟。でもいつもアワワして汗をかいている。
姉・ジャズミン・ブレークス(Jazzmin Breaks)。ぽっちゃりしたしっかり者の事務員。この三兄弟の中で唯一、地頭がいい。
民藝柄がある。シュルレアリスムがある。おっぱいの置物がある。水石がある。カセットテープがある。レコードがある。
これを一言で説明しろと言われたら困る。でも、暗い部屋でレコードに針を落としたことがある人間、埃っぽい古道具屋で時間を忘れたことがある人間、誰も笑わないジョークをひとりで笑ったことがある人間なら、なんとなくわかるはずだ。あのにおい。
帽子に民藝フォントのロゴをペイントした→3人買ってくれた。
民藝Tシャツを作った→1人買ってくれた。
小さい。でも宇宙の始まりもビッグバンという名の小さな爆発だったらしい。民藝兄弟もビッグバンだったのか。

夢を見た。
日本全国を移動しながら民藝兄弟をやっていた。
各地の民藝館に忍び込み(入場料を払って)、シュールなものを拾い集め、おっぱいの置物を風呂敷に包んで電車に乗り、知らない町の市場でカセットテープを買い、夜は盆石を眺めながらレコードをかける。そういう生き方。
それが、ナンカを解決したり、人を喜ばせたり、誰かに貢献できるかどうかは分からない。でも俗俗している。俗俗は民藝兄弟の燃料だ。

お賽銭としてブログ代だけ払い続けていた。6年後の第二投稿。
文章が苦手だとベンジャミン・ブレークスに言ったら「しゃべるように書けばええんよ」と言われた。ベンジャミン、汗をかきながら。
だからこうして書いている。グレゴロールザムザになったまま。
これが民藝兄弟のブログだ。
→ 民藝兄弟の作品はこちら
つづく(たぶん)

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